◆ 巡礼レポート
◇ 乙女峠と津和野・萩・山口巡礼 ◇
今回は、「日本最後の殉教、浦上四番崩れ150周年を記念して―ー乙女峠と津和野・萩・山口巡礼」をテーマ―として、5月8~10日にディン神父さまともに、38名が「遠路巡礼」に参加しました。
乙女峠・津和野 5月8日(月)
ミサ後、シスター五十嵐より、神道、仏教、キリスト教の宗派を超えた萩の地の親交や津和野教会で起きた、ある青年の不思議な体験を伺う(昨年9月、県外の青年がこの教会を初めて訪れたが、なぜかまた訪れたくなり、何度か訪れるうちに、高校生の時にぐれていた自分を悔いて、母親にこの教会を見せたくなって母親とこの教会を訪れたなど)。
萩 5月9日(火)
ご住職の母上が発見された聖具と須弥壇を案内していただき、キリシタン集会室、キリシタン筆跡の天井を拝見できた。ご住職の母上とご家族にもお会いする。
山口 5月10日(水)
サビエルの直筆の手紙、サビエル関係の品々、隠れキリシタン時代の宣教師の墓石、キリシタンの墓石、マリア像など。
感想
今回の有志巡礼の3日間、150年前に浦上から連れて来られた先人の地へ巡礼に行き、現代の現地の信者から信仰生活のお話しを直接伺い、信仰をどのように守ってきたかを身近なこととして聞き、今も受け継がれている信仰の現実からたくさんのお恵みをいただいた。
印象に残ったこと
乙女峠から千人塚までの山道をマタイ5章10節を黙想しながら巡礼参加者と共に歩き、当時の信仰者と共に歩いた思いになった。ディン師が、14留を一枚一枚写真におさめていらしたことが心に残った。
津和野教会のミサ後、シスター五十嵐悦から神道と仏教とキリスト教の親交や、ある青年の不思議な体験を伺ったことで、この教会には棄教者や殉教者の心が今も生きていると感じた。
更に、報恩寺の難波俊明住職と恩地師のお話しには感動した。そして当時ミサが行われていた須弥壇の床下にも特別に入らせていただいた。
また、聖遺物(トプティコ)発見者の難波洋子さん(住職の母上)に、ディン師がお声をかけてくださったので、発見当時の様子を詳しく伺うことができたという大きな恵みをいただいた。
巡礼報告会…ヨハネ館地下ホール、7月2日(日)・ディン師、南条、望月の記録写真スライドを見ながら3日間の巡礼報告(岡山氏)。参加者47名。