7月3日

聖トマ使徒(祝日)

十二使徒の一人トマは、初めキリストの復活を信じなかったが、復活したキリストを目の前にして信じるようになった。こうして彼は、教会の信仰にもなった復活者に対する信仰を、「わたしの主、わたしの神よ」と言って宣言した。トマの生涯については、福音書に書かれていることがらのほかには何も確実なことは知られていないが、インドの人々に福音を伝えたとも言われている。彼の遺体がシリアのエデッサに運ばれたことの記念日が、六世紀から同地で七月三日に祝われている。(『毎日の読書』より)

 

 第一朗読 エフェソ2・19₋22

使徒パウロのエフェソの教会への手紙

 

皆さん、2・19あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、20使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、21キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。22キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです。

 

答唱詩編 詩編117・1+2、栄唱

 

 主をたたえよう。主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。

 

117・1すべての国よ、神をたたえ、すべての民よ、神をほめよ。
2神の愛はちから強く、そのまことは世々に及ぶ。

栄唱 栄光は父と子と聖霊に。
初めのように今もいつも世々に。アーメン。

 

福音朗読 ヨハネ20・24₋29

ヨハネによる福音

 

20・24十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。25そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」26さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。27それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」28トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。29イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」

 

 ◇ 聖書本文は(一財)日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。