「主の洗礼」の祝日は、通常は「主の公現」の祭日の次の主日に祝われるが、2023年、2024年、2029年には「主の公現」が1月7日か8日に祝われるので、その翌日の月曜日に祝われる。

主の洗礼(祝日)

 

第一朗読 イザヤ42・1₋4、6₋7

イザヤの預言

 

主は言われる。
見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。
わたしが選び、喜び迎える者を。
彼の上にわたしの霊は置かれ
彼は国々の裁きを導き出す。
彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。
傷ついた葦を折ることなく
暗くなってゆく灯心を消すことなく
裁きを導き出して、確かなものとする。
暗くなることも、傷つき果てることもない
この地に裁きを置くときまでは。
島々は彼の教えを待ち望む。

 

主であるわたしは、恵みをもってあなたを呼び
あなたの手を取った。
民の契約、諸国の光として
あなたを形づくり、あなたを立てた。
見ることのできない目を開き
捕らわれ人をその枷から
闇に住む人をその牢獄から救い出すために。

 

 

答唱詩編 詩編29・1+2、3+4、9c+10+11

 

 栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。

 

神の子らよ、神をほめ、
その力と栄えをほめたたえよ。
神の名をほめたたえよ。
聖なる者が現れるとき、神を拝め。

 

神の声は水の上に、
神は大水の上に雷鳴をとどろかせる。
神の声には力があり、
その響きには威厳がある。

 

すべてのものは神の住まいでその栄光をたたえる。
神はとこしえに王座に着き、すべてを治められる。
神は民に力を授け、
平和のうちに祝福される。

 

第二朗読 使徒言行録10・34₋38

使徒たちの宣教

 

その日、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。神がイエス・キリストによってーーこの方こそ、すべての人の主ですーー平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。」

 

福音朗読 マタイ3・13₋17

マタイによる福音

 

そのとき、イエスが、ガリラヤからヨルダン川のヨハネのところへ来られた。彼から洗礼を受けるためである。ところが、ヨハネは、それを思いとどまらせようとして言った。「わたしこそ、あなたから洗礼を受けるべきなのに、あなたが、わたしのところへ来られたのですか。」しかし、イエスはお答えになった。「今は、止めないでほしい。正しいことをすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」そこで、ヨハネはイエスの言われるとおりにした。イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。