主任司祭メッセージ

カトリック小金井教会の皆様へ

 

2020年6月10日(水)

カトリック小金井教会主任司祭

加藤 豊

 

 

 教会活動の再開に向けて

 

 

 ✞主の平和

 

 本日6月10日付で、教区から教会活動再開のためのガイドラインが公表されました。ただし、ミサ及びその他の礼拝、また各活動についての再開には、相当、困難な条件が提示されており、各地の教会での相当のバラつきが生じるのは言わずもがなであります。事態の深刻さを考慮すれば、これは当然なのかもしれません。むしろ、条件によっては可能性が見えてきたので、その示唆が示されただけでも画期的なことといえましょう。

 

 この度の教区からの「教会活動再開」に向けたメッセージ本文をよくお読みいただければすぐにわかることなのですが、ここでいう「再開」とは、厳密には「条件付き再開可能性」のような意味で受け取ることができる概念です。わたしたち東京教区の教会は依然として、今年の灰の水曜日(2月26日)よりも前には戻れません。つまりこの「再開」は元に戻ることを意味しません。

 

 それゆえ、教区内の各教会においては、6月中は始動できないところもあり、また、そうでないところもあるでしょう。しかも、ミサそのものに関する挙行条件もかなり厳しいものです(これは5月31日以降から感染者二桁代の日が続いていることと無関係ではないはずです)。あくまでも「三つの密を避け」「衛生状態に気を配り」「その教会の状況に応じて」「段階的に柔軟に」「命を守ることを第一に」設けられた条件が基準とされています。

 

 いずれにしましても、教会は厚労省基準からはハイリスクに当たる要素が多く、かつまた、小金井教会の場合は病院施設と隣接する為かなりのハイリスクとなります。ミサ及び、その他の礼拝や集会に関しましては、あらためて、遅くとも今月中に皆さんにわたしから詳細をお知らせいたしますので(本文にもありますように)ミサを探して、他教会や他教区に自由気ままに繰り出す仕方での行動は何卒お控えくださいますようお願いいたします。

 

 皆さんの霊的飢え渇きを察していながらも、こうしたお願いをしますのは心苦しいことではありますが、教会によっては、参加申し込みを取る仕方で、再開条件を満たしているところもあり、急には参加できない形で秩序を付け、それが守られています。それらは普段なら閉塞感のある対処と見做されるかもしれませんが、それを恐れる以上に、今はもっと恐れなければならないものに教会は取り込まれていますから、教会ごとにそれなりの緊張感があり、それを思えばこの場合、近隣教会にご迷惑となりそうな全てを回避することはキリスト者の「徳」の点から賢明なことであります。

 

 そのようなわけで、必ず、わたしのほうから皆さんにお知らせを(ホームページかお手紙にて)お送りいたしますので、それまでは、これまでどおりのガイドラインのままのご理解を基本としていただきとうございます。

 

 事態の改善を心から願いつつ。

 

 

 

【お知らせ 2020/6/10参照】

◆ 教会活動の再開に向けて(カトリック東京大司教区 大司教メッセージ)